ナイトイン紺野

やぐはここで別れて、あとの3人で禁断のナイトイン紺野に行くことになった。俺とぽろりで何度か行こうという流れはあったんだけど、なかなか行く勇気がでなかった。てつがわざわざ東京から来たこともあり勇気を振り絞って行くことにした。なんと言っても、なっちラーメンの味の大王と言ってもなっちがよく行ってたラーメン屋という程度だが、ここは、こんこんのお父様がやっているわけで完全な肉親である。しかも、カクテルバーという行ったこともない上品な感じがなかなか行く勇気が出なかった理由でもある。
店に着くと今までにないくらいちょっと緊張した。店は最上階にあり階段で上るとドアがあいていた。ここまで来たら突入あるのみ!入ると薄明かりのムードのある狭い店内にお客がいっぱいいた。テーブルがひとるだけ空いていてそこに座った。ヲタが数名であとは常連という感じである。カウンターにはマスターがいた。この人が紺父か・・・たしかに似ている。
お姉さんにとりあえず適当にカクテルを注文した。それからしばらくかなりきつかった。カウンターは満席で紺父と会話することもできない。常連はカラオケで盛り上がっている。俺らだけ完全に場違いな雰囲気でひたすらもじもじしている感じだった。そんな辛い空気の中、紺父がカクテルをもってきてくれた。カクテルは全部マスターが作り、半端じゃなくおいしかった。カクテルバーや居酒屋くらいでしかカクテルなんて飲んだことのない俺にとっては別世界の味だった。
すごい気遣いをしてくれる人で、俺の座っている椅子は固いやつだからと柔らかい椅子に交換してくれたりと本当に優しさがにじみ出てる人だった。そんな感じで次第に慣れていき2杯目のカクテルを紺父がもってきてくれたときにやっと普通に会話できるチャンスになった。こんこんのファンであることを伝えるとそっからはもう、さっきまでのつらさからすべて開放されたかのように楽になった。
紺父は、ファン用のメッセージを書くノートを持ってきてくれた。紺父や常連さんたちと記念撮影もした。雰囲気に馴染んでしまえばこっちのもんであり、常連さんのカラオケを盛り上げたりして溶け込むことができた感じがした。隠れメニューの「あさ美ちゃん」や「ハニーパイ」などのカクテルも注文してみた。どのカクテルも本当においしい。
紺父ともいろんな会話ができた。モーニング娘のメンバーの親と会話をするという初めての感覚がとても楽しかった。親ならではの色んな話を聞かせてくれた。一昨日のなっちコンも行ってたらしいし、メンバーの親同士の交流なんかも教えてくれた。詳しくは書かないがとても貴重は話ばかりだった。
結局閉店すぎまでお邪魔して帰ることにした。お金は、まぁまぁの金額。居酒屋などで飲むよりは少し高いが、充実感で全く高いという感じはしなかった。最後はエレベーターまで見送ってくれて本当に気遣いをしてくれる人だった。楽しませてくれた常連さん、話しやすいお姉さん、おいしいカクテルと楽しいお話を聞かせてくれたマスター、本当にありがとうございました。また近いうちに必ずお邪魔します。
札幌に住んでいながら今まで行ったことがなかったことが本当にバカらしく感じたほど楽しい店だった。