貸した金

旭川の娘コンが糞席だったので行かないことにした
糞席なのでチケは当然売れるわけもなく
旭川にいる友達にあげようと思いついた
大学で仲良かった友達が一人旭川にいるのだ
俺と一緒に最後まで留年した心の友だ
彼は結局卒業もできなかったけどね・・・
パチスロで稼いでた頃はパチ屋の前で一緒にダンボール引いて泊まったりもした仲間
まぁスロットとか仲間で行くと大抵誰かは勝つし誰かは負ける
ノリ打ちと言って負けも勝ちも全員で割り勘にするというプロのやり方もあるんだけど
おれらはそれはあんまりやらないで個人勝負だった
なので金の貸し借りも結構頻繁に行う
俺は勝つことが多かったので結構貸すことが多かった
俺は金の貸し借りはあまり好きではない
借りると申し訳ないし貸すと返してくれと言いにくいものだ
そしてそのまま忘れる
今回旭川のチケのことでそいつに連絡したときに
そういえば金を貸していたことを思い出した
2万以上貸してた気もするが正確には覚えていない
なので、まぁ1万でいいからそろそろ返してくれと言ってみた
そいつはちゃんと覚えていたようで
いいよ、すぐに振り込むよと言ってくれた
金のない俺にはうれしい1万だ
本来別に得したわけじゃない
貸した金が戻ってきただけだ
でも忘れてたおかげでなんか得した気分になった
旭川の娘コンのチケットは当然のようにいらないって言われた