ダコダコ

愛たんが初めてダコダコ言ったのはヘイヘイヘイだった
まっちゃんに呆れられてた記憶がある
しかし、俺はかなりビックリしたけどうれしかった
実は俺も愛たんと同じなのだ
別に愛たんと同じになりたいから俺もと言ってるわけではない
俺はナスを食べると舌がなんとも言えない違和感を感じるのだ
痛いというか痺れるというかなんとも言えない
愛たんはそれをダコダコになると表現した
パインなどでもなるがナスはかなりの確率でなる
特に味噌煮などは100%なる
俺は小さいころから野菜嫌いだった
野菜を出されてもいつも残す
だから、俺がナスを食べて舌がおかしくなると言っても
親は野菜を食べたくないからそんなこと言ってと信じてもらえなかったのだ
俺以外の家族は平気である
そんなことを言うのは俺だけだったから無理もない
パインは聞いたことあるけどナスは聞いたことがないと言うのだ
それでもナスが出るたびに言っていたので次第に信じてもらえるようになった
こんな異常な体質は俺だけなのかなと思いながら二十歳を超えた
そんな時に愛たんがそのことをヘイヘイヘイで話したのだ
その驚きとなんとも言えないうれしさは表現できない
同じ体質の人がいたんだ・・・
しかもそれが大好きな愛たんだったなんて・・・
世の中には愛たん以外にもいっぱいいるだろう
それでも同じ体質を共感できることがなんとも言えないうれしさを感じた