巨人ファンに見る個人とチーム

俺は小さいころから巨人ファンだった
父親がファンだったことと北海道にはチームがなかったので
テレビ中継が巨人戦しかやっておらず道産子には自然と巨人ファンが多い
そのまんまずっと熱狂的巨人ファンのまま20歳くらいを過ぎたころ
ある人に素朴な質問をされた
なんで巨人ファンなの?
巨人の選手が好きだから巨人ファンなのか、それとも巨人が好きだから巨人ファンなのか?
つまり、巨人の選手が好きで巨人ファンならその選手が移籍したらファンじゃなくなるのか?
巨人が好きだから巨人ファンなら選手は生え抜きじゃなくて全部移籍してきた選手ばかりでも巨人ファンなのか?
あんま考えたことがなかった
俺が当時考えたのは、自分の育った環境で巨人が好きになり
その巨人にいる選手が好きになっていく
その好きな選手が移籍したら敵になるわけだからあまり応援はしない
移籍してきた選手は生え抜きじゃなくても巨人の選手になるわけで応援する
しかし、それは間違っていた
俺は今巨人ファンというほどファンではない
自分の育った環境で巨人が好きになり
その巨人にいる選手が好きになっていく
ここまでは正しい
しかし、その選手が移籍したらその移籍先でも頑張ってほしいと応援するのだ
そこには敵だとかいう考えはないのだ
巨人に他チームの主力がくることはあっても
巨人から主力が移籍していくことはあまりないのでわからなかった
それに気がついたのは駒田と川相の移籍だった
駒田は横浜に移籍してしまったが応援はしていた
川相は巨人とごたごたした後、中日に拾われた
それを見て俺は巨人よりも中日のほうを応援することが増えた
巨人に移籍してきた清原や江藤よりも
巨人から出て行った駒田や川相のほうを応援していたのだ
最終的には巨人が好きだったわけじゃなくてその選手が好きだったことに気がついた
そして、俺がもっとも好きな選手は原だった
俺のヒーローであり尊敬し大ファンだった
その原が巨人の監督を辞めたとき、俺の中で巨人は終わったのだ
その選手に興味をもったり好きになったりするきっかけは
そのチームに興味をもつことから始まる
そのきっかけから選手に対する興味に比重が大きくなっていく
これはモーニング娘に対する気持ちと同じだと思った