お父さん、娘さんをください

先日妹に結婚すると報告された話を書いた
今日は、その婚約者の男がうちにきた
晩飯をみんなで一緒に食べるらしい
お寿司をとってじいちゃんばあちゃんも呼んできて
大人数での食事となった
彼もいきなりこんな大人数を顔合わせることになってかわいそうだなと思ったけど
最初にみんなと顔合わせておいたほうが後々気が楽だろうという配慮らしい
彼と妹は5年以上の付き合いで家にも何度もきていたので
俺は別に話したこともあるし特別なことはなかった
それでもかなり緊張してるように見えたので話しやすいように気を使った
次第にみんなお酒も入り打ち解けてきた感じだった
だんだん仕事の話とかそうゆう方向になっていく
そうなるとニートの俺には分が悪い
そう思っていたらそれきたことか
おまえはこれからどうするんだという俺の将来の話になってしまった
妹の婚約者が初めてうちに正式に挨拶にきて家族での初めての食事の日に
義理の兄になる人間が父親に説教されている姿を延々見せられるわけだ
せっかくの日なのに彼に申し訳ない
今日は俺の話はどうでもいいから
それもそうだ
と切り抜けて部屋に戻った
彼の姿に俺を重ねてみる
夏焼家に挨拶にいく俺の姿を