回転寿司

じいちゃんの誕生日のお祝いということで
じいちゃんばあちゃんおじさんおばさんと俺の家族とで回転寿司に行った
みんなで出かけるのは久々だ
寿司屋に着いて車から寿司屋まで歩いていく
駐車場から10Mもないくらい
しかし、ばあちゃんはその距離を一人で歩けなくなっていた
俺の腕につかまりながら一歩一歩進む
その姿はすごく小さく見えた
少し前まで元気に畑に出ていた気がするのに
いつのまにか完全におばあちゃんになっていた
それもそのはずだ
もうとっくに70歳を越えていた
自分が歳をとればばあちゃんも歳をとる
当たり前のことを実感した
俺の腕につかまりながらばあちゃんは言った
「まーくんの腕に捕まって歩けるなんてばあちゃんうれしいわ」
こんなことで喜んでもらえるならいくらでもする
あと何年一緒に飯にいけるのだろうか
きっと俺がいつまでも働かないことで心配かけているせいもあるのだろう
結婚しててもおかしくない年齢だしひ孫も見たがってるのかもしれない
そんなことを実感してちょっと目が潤んだ