大卒と高卒

尼崎市で大卒の人が高卒と偽って試験を受けて合格し
10年勤めていた人がバレてクビになった
パッと見た感じだと何も問題ないようにも思えるが
よくみるとちょっとおかしいことに気づく
高卒の人が大卒だと偽って受けたならまだわかる
だが、大卒の人が高卒だと言って受けることに何か問題あるのだろうか?
大卒だって高校を出ているわけで高卒と言えば高卒だ
そもそも大学を卒業したから受験資格がなくなるというのがおかしい
高卒よりも大卒のほうが能力がすぐれているかどうかは別にして
高卒より4年間も多く勉強したわけで、ある意味で高卒より一つ上の資格を取ったようなものだ
その資格を取ったせいで受験資格がなくなり、バレたから解雇されるのはどうも納得できない
そもそも高卒が対象の国家3種や地方初級は給料や昇給の面でも大卒よりも低く設定されてる
それを承知で自分は大卒だけど高卒待遇でいいというのならそれでいいはず
役所がどうこう言う問題ではない
高卒枠は高卒の人の雇用確保の枠だということで説明しているらしいが
逆にそれによって大卒のほうが多い今の時代においては
大卒の雇用が阻害されているとも言える
少し前にアメリカの大学で黒人用の受験枠を設けた学校があって問題になった
黒人は勉強する環境も悪いので白人に比べ大学合格者も少なく
それを是正するためにある意味で黒人を保護する目的で作られた
しかし、それは平等のようである意味で差別なのだ
そして、本来なら合格していたであろう優秀な白人を不合格にしてしまうのだ
結果の平等と言われるがそれは平等ではないのだ
今回の高卒の枠もそうだ
結果の平等を考えるあまり平等ではなくなっているのだ
一生懸命勉強して大学に入り4年間勉強したせいで
大卒という資格を取ってしまい結局は解雇される国は美しいとは思えない