マグロ

なぜか年末年始はマグロのテレビ番組が多い
漁師がマグロを吊り上げて一喜一憂する様子は見てる側も面白い
釣れれば一匹で何百万になる
はっきり言えばギャンブルだ
そのハラハラドキドキがテレビでも人気なんだろう
だけど、その番組の中で最新機器を積んだ船が紹介されていた
一般的なのは小船におじさん一人で一本つりしているのだが
その最近の船は従業員を雇い最新のレーダーや装備で
一度に何匹も吊り上げる
一匹釣るのに四苦八苦している人とは雲泥の差だった
そのぶん経費がかかるのでそれだけ釣っても利益はどれだけ出てるのかわからないが
そうゆうのを見てなんだかなぁと思った
格差社会という言葉はあまり好きじゃないけどこんなところにも格差はあるのだ
そんな装備で何匹も吊り上げられている様子をみても全く感動もしなかった
彼らは別に俺たちに感動させるために漁師をしてるわけじゃない
なので最善を尽くすのは当たり前だ
最新装備も使うし従業員も雇う
だけど小さい船で一人で腕一本で吊り上げている漁師のほうがかっこいい
俺はそう思った
近代兵器である鉄砲隊に刀一本で立ち向かった幕末の戦いを思い出した